2025年海で出会えた生物ランキング
第1位 沖縄初記録マメウラシマガイ
今年の1位はマメウラシマガイという貝を背負ったウミウシです。
沖縄での報告は初だと思います。
16年前の2009年、このマメウラシマガイを見たいというお客様がオーシャンブルーに来てくれたことがあります。
当時の手持ちの図鑑にはマメウラシマガイは載ってなくて、今川はマメウラシマガイという名前も初めて聞いたし、情報は全くない状況。
そのお客様は独自に論文を読んだりして勉強していて、マメウラシマガイは3mmくらいの非常に小さいウミウシで、普段は砂の中に居ることを教えてくれました。
また、キメの細かい砂地の環境に居るだろうということで、そういうポイントに連れて行って欲しいというリクエスト。
当時知っていた、泥地の3大ポイント、レッドビーチ、大浦湾、塩屋湾にお連れしました。
しかも、そのお客様は、砂の中からこのウミウシを見つけるために、ウン万円もする特注のザルを持ってくるというマメウラシマに全振りしたスタイル。
ナイトも含め、全て砂堀りダイビング。
いやー濁る。濁る。(笑)
しかし、そこまでしても見つけることはできませんでした。
なので、普通のポイントで、普通の捜し方をしてては見つからないウミウシだと思っていました。
そもそも、沖縄は分布域に含まれてないのかも?
そんな諦めもありました。
でも、見つけてしまったのですよ。
ゴリチョで。(普通のポイントで)
ザルも使わずに。(普通のダイビング中に)
肉眼で。(老眼なのに)
砂地に目を落とすと、貝殻が動くのが見えました。
実は、砂地って、めっちゃたくさんの貝が落ちてるんですよ。
でも、生きた貝は、普段(日中)は砂に潜っていて表には居ないのが普通。
砂地の表面にある貝は、殆どが抜け殻で、動くのは、それを背負ったヤドカリ達です。
でも、その貝は、ヤドカリのような俊敏な動きではなく、スーッとゆっくり動いて砂に潜りました。
その瞬間、ビビッと16年前の記憶が蘇ったのです。
そして、ドキドキしながら丁寧に丁寧にその貝が潜った場所を指で掘り起こします。
何せ、貝殻の大きさが砂粒と同じくらいなので、見逃さないように、慎重に・・・。
そして、お目当ての貝を拾い上げ、指先に乗せて見ていると、軟体部が出てきて動き始めました。
キター!紛れもなくマメウラシマガイです。
その後、ウミウシダイブの時にザルを持って行ったら、何個体か見つけることはできましたが、1ダイブ使って1個体しか見つからないなんてこともあります。
なので、肉眼で見つけられたのは本当に奇跡としか言いようがありません。
16年前の経験があったからこそ、これがマメウラシマガイだと認識できたし、長い間、頭の片隅に残っていた宿題が片付いたということで、本当に嬉しく思います。
見たい方はリクエストしてくださいね。
あ、ザルは必須ですぞ。
このランキングを続けて20年。(沖縄の海を潜り始めてからだと23年)
「いつか初見の種が出なくなるのでは?」と、毎回のように言ってますが、そんな心配は無用。
今年も初見どころか、沖縄初記録と思われる種がたくさん出ました。
10位以内で4種類。圏外を含めると9種類?
20年くらいじゃまだまだ未熟。
沖縄の海を知り尽くしてるなんて恥ずかしくて言えないですね。
来年は初心に戻ったつもりで、もっと色々な生物を見つけていきたいと思います。
皆様も遊びに来てくださいませ。